化粧品の色選び
アイシャドウとカラー
ブルーの歴史
日本の西洋メイクはブルーのアイシャドウから始まった
ブルーのアイシャドウは、アイメイクの古典。日本の「西洋メイク」の歴史も、ブルーのアイシャドウから始まったと言われます。
なんでも日本で最初にブルーを塗ったのは、あの淡谷のり子さんだったとか。凹凸をめいっぱいつけた上で、まぶたを真ブルーに染めるアイシャドウの流行は、1970年代のフルメイク時代へつながりました。
サーファーメイクのブーム
その後、ブルーの他にもグリーン、パープルと、アイシャドウは色数を増していきました。そして、やがて来るサーファーメイクのブームは、再びブルーのアイシャドウをブレイクさせました。
当初のアイシャドウの流行と異なり、この時の日本女性には、いわゆる戦後多くの人が抱いたとされる「青い目」へのコンプレックスはすでになかったと言われます。
ブルーのまぶたにピンクパールの唇。これが当時、制服のように定番だったといいます。
アジア系の肌色で際立つ
青と黄色は反対色となります。このため、アジア系の肌色に、青は反発しやすいです。
肌になじまず青の存在をアピール
つまり、青は、肌の上に置くとまったくなじまず青の存在をアピールし、"その部分"をクッキリ際立たせるのです。青の効果はまず、そこにあります。
目もと全体を浮き立たせる
まぶたの青は目もと全体を浮き立たせ、アイラインの青は目の形を黒以上にクッキリ目立たせ、マスカラの紺色も黒のマスカラ以上にまつ毛の存在を強調。
注目すべきは下のアイラインに青を使った時、顔はほっそり小顔に見えること。
これは青のラインが顔を分断するからとも言われますが、ともかく青の効き目はいろんなふうに日本人を美人にしているのです。
水色の効果
もうひとつ、青の中でも特に「水色」と言われる淡い青の効果について考えましょう。
水色の宿命的イメージとは
色にはすべて、「持って生まれた宿命的イメージ」というものがあり、いかなる場面でも同じひとつのイメージを放ちますが、水色が背負った宿命は、文字通り水の色。
清潔度はナンバー1
空色とも言いますから、空のイメージを持つこともありますが、どちらにしても水色は、清らかに澄んでいるというイメージを色濃く持ち、「清潔上品」は、色の中でもいちばんです。
透明感のある女性に
このため、水色のアイシャドウは、青の効果で目を強調するばかりか、水色効果でその人自身が透明感ある清潔な女性に見える、たいへん便利なアイテムなのです。
そして下まぶたのインサイドに使えば、白目は青白く、清潔感もたっぷり、小顔にも見えるわけで良いこと尽くですね。
水色ネイルが定番化確実と言われるのも、持って生まれた清潔上品効果のおかげです。
化粧品の色を混ぜる
今シーズンのカラー
デパートの化粧品売り場に行くと、「この秋の目元は大人のボルドーで」などという謳い文句とともに、季節ことにさまざまな色の新製品が並びます。
化粧品にも流行色
洋服に流行色があるように、化粧品にも必ず「今シーズンのカラー」というのがあって、きれいなモデルさんがその色を使ったメイクをしていると、それはそれは魅力的に見えてくるものです。
流行色ほど「時代遅れ」に
でも、個性的な色は長くは使えないのが現実。流行色ほど「時代遅れ」になるのも早いですから。
新しい色をつくる
そんなときに、あなたはせっかく買った口紅やアイシャドウをどうしますか。
「またいつか使うだろう」と大事にしまっておいたところで、おそらく二度と日の目を見ることはありませんし、かといって捨ててしまうのも惜しい・・・。
私だったら、新しい色をつくってしまいます。
複数のアイシャドウや口紅を砕いて調合
どういうことかというと、たとえば口紅なら2色、3色を混ぜれば違った色みになりますし、メイクアップ・アーティストの方などは、よく複数のアイシャドウを砕いて調合するといいます。
単色なら流行遅れの色でも、いくつかを混ぜたら、ほしかったカラーになることだってあるのです。
マニキュアも
それは、口紅やアイシャドウだけでなく、マニキュアでも同じ。
少なくなったもの同士をミックスすれば、第二の楽しみ方ができるというもの。
とにかく私は、混ぜて新しい化粧品をつくるのが好きです。これは、何の技術もいらないアイデアの世界ですから、みなさんも捨てる前に一度、「混ぜて」みてはいかがでしょうか。